高血圧とEDの関係
高血圧患者のED有病率は一般男性の約2倍です。高血圧そのものがEDを引き起こす一方、高血圧治療薬がEDを悪化させる場合もあります。
高血圧がEDを引き起こすメカニズム
- 動脈硬化の促進:高血圧は血管内皮を傷つけ動脈硬化を加速。陰茎動脈の血流が低下します
- 一酸化窒素(NO)産生低下:高血圧による血管内皮障害でNO産生が低下し、勃起反応が弱まります
- 血管壁の肥厚:慢性的な高血圧で血管壁が厚くなり、柔軟性が失われます
高血圧薬がEDに与える影響
EDを悪化させやすい降圧薬
- チアジド系利尿薬(ヒドロクロロチアジドなど):ED悪化リスクが最も高い。亜鉛排泄促進によるテストステロン低下が一因
- 非選択的β遮断薬(プロプラノロール、アテノロールなど):陰茎への血流低下・性欲減退を引き起こすことがあります
- 中枢性降圧薬(メチルドパ、クロニジン):中枢神経を介して性欲・勃起機能を抑制します
EDへの影響が少ない・改善する降圧薬
- ACE阻害薬(エナラプリル、リシノプリルなど):中立〜改善効果あり
- ARB(ロサルタン、バルサルタンなど):ED改善効果が報告されています。特にロサルタンはED改善に積極的な報告あり
- カルシウム拮抗薬(アムロジピンなど):中立〜軽度改善
- α遮断薬(ドキサゾシンなど):ED改善効果があるが、ED薬との併用注意
高血圧患者のED治療:PDE5阻害薬は使えるか
多くの高血圧患者でPDE5阻害薬(シアリス・バイアグラ・レビトラ)は使用可能です。ただし以下の点に注意が必要です:
- 硝酸薬を服用中の場合は絶対禁忌
- 複数の降圧薬を服用中の場合は過度な血圧低下に注意
- α遮断薬との併用は服用間隔を空ける必要あり
- 初回は低用量から開始し、血圧変化を確認
高血圧とEDへの対策
降圧薬の見直し
現在服用中の降圧薬がEDを悪化させている可能性がある場合、主治医に相談して「EDへの影響が少ない薬」への変更を検討できます。自己判断で降圧薬を変更・中止しないでください。
生活習慣改善で血圧とEDを同時改善
- 減塩(1日6g未満)
- 有酸素運動(週3〜4回、各30分以上)
- 禁煙・節酒
- 適正体重の維持
これらの改善は血圧低下とED改善を同時にもたらします。
オンライン診療クリニックでED薬を処方してもらう際は、高血圧治療薬の種類・用量を必ず申告しましょう。
※この記事は医療アドバイスではありません。症状がある場合は必ず医師にご相談ください。

